April 30, 2010

Eleki-Jack Forum

先日行われたエレキジャック・フォーラム [cqpub.co.jp] の「プロの技」トーク・ショーでの動く! リアルはちゅね×101匹 【マルチはちゅね技術】 [cqpub.co.jp] の講演資料 [cqpub.co.jp] を読んだ。「『役に立つか』に縛られずに」とは確かにそうなのだけど、Make も含めて最近の電子工作動向(?)見てるとそんなんばっかりなんだよなぁ。役に立って楽しいことはないのかなぁ?ウォズ [wikipedia.org] の時代はよかったなぁ。などと考えているところ、その講演資料の最後で「考えてばかりで作らないのが一番損!」と言われると全くその通り。

April 29, 2010

Processor Development in Apple

数日前 Apple が ARM を買収するかもとの報道 [i] があったと思ったら、Intrinsity [ii, iii] のことだったのか?Apple に買われた PA semi メンバーは Apple を去り Agnilux を作り [iv]、Agnilux は Google に買収され [v]、ジョブズとシュミットは密会[vi](順序がめちゃくちゃ)?
  1. ARM、アップルによる買収のうわさを一蹴 [computerworld.jp]
  2. Appleが半導体設計企業Intrinsityを買収 - A4の要素技術獲得か [mycom.co.jp]
  3. Apple Buys Intrinsity, a Maker of Fast Chips [nytimes.com]
  4. 「Apple A4」プロセッサの開発メンバー、アップルを去る [eetimes.jp]
  5. GoogleがAgnilux社を買収 [geocities.jp]
  6. 不仲報道も気にせず、ジョブズ氏とシュミット氏がカフェ会合!? [mycom.co.jp]

April 28, 2010

Xilinx ARM-based FPGA

Xilinx は PowerPC を卒業して ARM Cortex-A9 MPcore を内蔵するらしい。電源投入時にコンフィギュレーションが終わる前にOSが動くのは便利そう。PCI Express も Altera みたいに電源投入時にすぐ動くのかな。ARM、次世代のオンチップ・バス仕様「AMBA 4.0」を発表 [mycom.co.jp] というのもあって、FPGA で AMBA を触れると、SMP バスのお勉強にも面白そう。

April 27, 2010

Agilent 32-GHz Real-time Oscilloscope

Agilent Technologies が 32-GHz のリアルタイムオシロスコープ Infiniium 90000 X-Series oscilloscopes [agilent.com] を出した。これで 10GE-PON のバーストの様子などサンプリングオシロスコープでは見られなかった遷移が見られる。
しかし、3千4百万円。帯域とともに値段がどんどん上がっていくな…。近年は EDA ツールのライセンスも高いし、半導体のマスクも高騰するし、ハードウェアの研究は簡単には身動きがとれなくなってきたなぁ。金策して、ハードウェアプラットフォームと開発環境、測定環境を調達するだけで疲れてしまう罠。iPhone アプリとかクラウドアプリとか、ソフトウェアでサクッとデモを作ってしえるエリアが隣の芝生すぎる。

April 24, 2010

Mumonyx PCM, Everspin MRAM

Numonyx、PCMの新製品ブランドと対応ファミリを発表 [mycom.co.jp] や、Everspinが16MビットMRAMをサンプル出荷 [mycom.co.jp] ということで、PCM や MRAM が製品レベルになってきた様子。以前公開されていなかったデータシートが閲覧できるようになっている。確かに Flash より速く、DRAM より遅い。よいアプリケーションを見つけて軌道に載ると面白いのだけど…。

April 22, 2010

PlanAhead 11.4 on Linux x86_64

PlanAhead [xilinx.com] (11.4) を Linux (x86_64, CentOS 5.4) で使うと、Java の Swing や AWT が NullPointerException で落ちる。以前の ChipScope Pro や Core Generator は Xilinx が独自にインストールした JRE を Sun からダウンロードした新しいバージョンに入れ替えたら少しはましになったので、今回も最新の JRE (1.6.0_20 for x86_64) に入れ替えてみたものの、PlanAhead が JRE のバージョンが自分のインストールしたものかどうかチェックしているらしく起動できない。
というわけで、起動スクリプトを少し修正したら、何とか表示はできるようになった(依然として再描画がうまくいかないが…)。起動スクリプト内のコメントは Java 周りはいじるなと書かれているが、動かないものはしょうがないよなぁ。しかもバグまで発見してしまった…。Linux で x86_64 のユーザって少ないのだろうなぁ。
しかし、x86 32bit は "i386"、x86 64bit は "x86_84" または "amd64" というディレクトリや名前で管理しているソフトウェアが多いけど、Linux x86_64 を "lnx64" はまだ許せるとして、Linux i386 を "lnx24" とするのは許せないなぁ。単なる間違え以上に裏があるのだろうか。32bit を 24bit と間違える人は「今時は」少ないと思う。
~/Xilinx/11.1/PlanAhead/tps/lnx64/j2re1.6.0_11/bin$ ./java -version # original (installed version)
java version "1.6.0_11"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_11-b03)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 11.0-b16, mixed mode)
~/Xilinx/11.1/PlanAhead/tps/lnx64/jre1.6.0_20/bin$ ./java -version # new
java version "1.6.0_20"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_20-b02)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 16.3-b01, mixed mode)
~/Xilinx/11.1/PlanAhead/bin$ diff -u planAhead.orig planAhead
--- planAhead.orig      2010-04-22 22:08:53.000000000 +0900
+++ planAhead   2010-04-22 22:28:48.000000000 +0900
@@ -11,7 +11,8 @@
 #       any of the following statements:
 #
 # HDI_APPROOT=<installPath>/hdi/<toolAndVersion>
-# HDI_OSTYPE=<"lnx24" or "lnx64" or "sun58">
+HDI_OSTYPE="lnx64"
+HDI_JAVA_PLATFORM=amd64
 
 #
 # *************************************
@@ -123,9 +124,9 @@
     
 
 # configure HDI_JAVAROOT - we use a PA-shipped JVM, no need to tinker with it, please...
-HDI_JRE_RELEASE=1.6.0_11
-HDI_JRE_FULLVERSION=$HDI_JRE_RELEASE-b03
-HDI_JAVAROOT=$HDI_APPROOT/tps/$HDI_OSTYPE/j2re$HDI_JRE_RELEASE
+HDI_JRE_RELEASE=1.6.0_20
+HDI_JRE_FULLVERSION=$HDI_JRE_RELEASE-b02
+HDI_JAVAROOT=$HDI_APPROOT/tps/$HDI_OSTYPE/jre$HDI_JRE_RELEASE
 HDI_JAVAPROG=$HDI_JAVAROOT/bin/java
 
 # these last few variables really shouldn't be tinkered with either!

April 20, 2010

Altera Stratix V

Altera Unveils 28-nm Stratix V FPGA Family [altera.com] ということで、28-Gbps トランシーバ内臓の FPGA のアナウンス。Introducing Innovations at 28 nm to Move Beyond Moore’s Law [altera.com] によると、Configuration via PCI Express (CvPCIe) にも対応しているらしい。Power-on 時にすぐ PCIe を使えるのも便利だな。

April 18, 2010

POWER7 Blade

POWER7 搭載のブレード IBM BladeCenter PS700, PS701 and PS702 Express [ibm.com] がリリースされた。IBM BladeCenter PS700, PS701 and PS702 Technical Overview and Introduction [ibm.com] によると、PS702 は隣り合うブレード二枚をまたがる SMP リンクがブレード内部の電気コネクタで接続されているようだ。

April 17, 2010

PCI Express

DesignWave での Tektronix の方の連載をまとめた PCI Express設計の基礎と応用 [cqpub.co.jp] が出るらしい。 Agilent の方が書いた PCI Express入門講座 [amazon.co.jp] もあるので、これで両者そろった感じ。 しかし、IDF でも Gen 3 の話が結構でてきたので、紙媒体は読みやすいので好きだけど、最新情報とはなかなかいかないなぁ。

April 16, 2010

Schooner Information Technology

Schooner Information Technology [schoonerinfotech.com]。MySQL や memcached と SSD を組み合わせたデータベースアプライアンス。
自分でサーバと SSD 買ってきて MySQL をインストールするのと何が違うのだろう。
Why an Appliance? Yes, you could "roll your own" flash-based MySQL or cache using typical servers, but is that really your business?
あ、そうですか。アプライアンスってそういうものだよな。中には特殊なハードウェアが入っている場合もあるけど。

April 15, 2010

COOLChips XIII

COOLChips XIII [coolchips.org] が行われた。参加しなかったけど、SPARC64 VIIIfx と POWER7 の Keynote Presentation があったようなので、勝手に復習。
公開されている資料は、SPARC64 VIIIfx は HPC カタログ・資料 : 富士通 [fujitsu.com] の SPARC64™ VIIIfx Fujitsu's New Generation Octo Core Processor for PETA Scale computing と SPARC64™ VIIIfx Extensions。
POWER7 は Archives | HOT CHIPS 21 [hotchips.org] の POWER7: IBM's Next Generation POWER Microprocessor と POWER7: IBM's Next Generation Balanced POWER Server Chip あたりか。
POWER7 搭載サーバの RedBook は IBM Power 750 and 755 Technical Overview and Introduction [ibm.com]、IBM Power 770 and 780 Technical Overview and Introduction [ibm.com]、IBM BladeCenter PS700, PS701 and PS702 Technical Overview and Introduction [ibm.com] あたりか。サーバの RedBook にも POWER7 の情報がそこそこ記載されている。

April 14, 2010

IDF 2010 Beijing

Intel Developer Forum 2010 Beijing [intel.com] が行われた。"Content Catalog" からプレゼンテーション資料が閲覧できる。Nehalem-EX などメジャーなトピックに隠れてこっそり(?)、"Light Peak: High-speed Optical Cable Technology" というセッションもあったようだ。

April 12, 2010

Cray XT6

先日、SGI Altix UV の UV_Hub ASIC 調べたので、Cray XT6 [cray.com] で使われているカスタムチップも調べてみる。 Cray XT6 のプロセッサは先日発表された AMD Opteron 6000 Series Platform [amd.com] で、その HyperTransport 3 の口に SeaStar2+ chip という 3D トーラスネットワークを作るためのインターコネクトチップが接続される。Cray のサイトからはこれ以上の情報が手に入らないが、PowerPC 400 [wikipedia.org] によると、SeaStar2+ は PowerPC 440 [ibm.com] が入っているらしい。PowerPC 440 といえばどこかで聞いたことがあるなと思えば、Xilinx Virtex-5 FXT [xilinx.com] のハードマクロと同じ。

April 11, 2010

DEC Alpha 21264

DEC Alpha 21264 [wikipedia.org] マシン VT-Alpha6 を仕入れたというので、見に行ってきた。マザーは API NetWorks UP2000+ [alphalinux.org] らしい。チップセットが C-chip 1つ、D-chip 4つ、P-chip 2つと沢山あり最近ではもの珍しい構成。
もう一台あったのは Samsung UP1500 [alphalinux.org] らしく、チップセットは AMD-761 (PDF) [amd.com] が1チップで構成されている。AMD-761 は Athlon 用のチップセットのようだが、Alpha にも繋げられるようだ。
Samsung に AMD と、DEC 周りでいろいろやっていたんだなぁ。個人的にこの業界に入る前のことなので、新鮮。

April 10, 2010

SGI Altix UV

Intel QPI を持つプロセッサ以外のチップの例として、SGI Altix UV [sgi.com] で使われている UV_Hub ASIC がある。Technical Advances in the SGI Altix UV Architecture (PDF) [sgi.com] によると、アドレッシングの拡張や TLB などノード数を上げるときに必要な機能と、同期や DMA のようなオフロードして高速に行えると便利な機能を実装しているようだ。
独自のチップを作って AMD64 や x86_64 のプロセッサだけでは作れない計算機を作るのは個人的には好きなのだけど、売れてるのかな。Vendors share for 11/2009 [top500.org] では 3.80 % だけど、プロセッサ数でみるとなかなか多い。TOP500 に載らない顧客はどれくらい居るのかなぁ。

April 6, 2010

Migration Technologies

x86 で SSE などプロセッサの世代が変わると命令セットが微妙に拡張され、プロセッサを判別して SSE 命令などを使いこなすプログラムを VMM 上で動かしていると、ライブマイグレーションでクラッシュする。この問題を回避するために、どの世代のプロセッサでも共通の命令セットを VM に見せる機能が提供されている。Intel は Intel VT FlexMigration [intel.com]、AMD は AMD-V™ Extended Migration Technology [amd.com] と言っている。 しかし、共通の命令セットということは、せっかく拡張された命令セットがある新しいプロセッサが搭載されたマシンを導入しても、他のマシンに古いプロセッサが入っていると、その命令セットは使えなくなるということで、なんとも悲しい実装。動的にフックして云々すると重くなるからやめたと AMD の文書にはかかれているけど、だからといって諦めるのはなんだかもったないなぁ。