November 10, 2010

AMD 2010 Financial Analyst Day

2010 Financial Analyst Day [amd.com] でのプレゼンテーション資料が公開されている。
Nigel Dessau, Senior Vice President and Chief Marketing Officer のプレゼンテーションで Forecast Server Market Shipments by Market (1 – 8P) というページがあり、将来のサーバ出荷予想とプロセッサソケット数別の内訳があるが、圧倒的に 2P が多い。マルチコア化、メニーコア化が進んでもオフチップ SMP インタフェースは将来に渡ってもニッチになるわけではなく依然として重要ということか。The Changing Face of the Data Center のページではデータセンターでも仮想化が進み、バックエンドのデータベースサーバまでもが(共通の?) Cloud Cluster 上の Database VM として動く絵がある。現在のデータベースサーバは大量のトランザクション処理のためノード数の大きい SMP サーバを使うことが多いが、そもそも仮想化対応で普通のウェブサーバやアプリケーションサーバ用のマシンも SMP のノード数が増えるからデータベースも動くという流れ?しかし、将来も 2P サーバが売れると言っているので、チップ辺りのコア数が増え続けるということか。
Rick Bergman, Senior Vice President and General Manager のプレゼンテーションの AMD Server CPU Roadmap でその 2P サーバをカバーする2種類のサーバ用プロセッサのロードマップが示されている。2010年はソケットを変更して Socket G34 のプロセッサを投入したので、来年は同じソケットのままプロセスを 32nm にするようだ(ま、普通?)。
Chekib Akrout, Senior Vice President, Technology Group は Bulldozer と Bobcat の話と、APU のロードマップ、そしてテクノロジーロードマップ。GLOBALFOUNDRIES だけでなく、TSMC も使うのか(既に使っていた? ATI の流れ?)。
Chuck Moore, Corporate Fellow はグラフィックス関係、つまり APU、GPU の話。個人的にあまり興味はないのでスキップ。1.中国の天河システムがLinpack 2PFlopsを達成か [geocities.jp] というような HPC 業界では GPU への流れもあるので、無視もできなくなってきたのだけど…。
Breakout Session の Server Platform のプレゼンテーションによると、32nm 世代でソケットは G34 のままノースブリッジコントローラの再設計とメモリのクロック周波数を1333 MHz から 1600 MHz に上げることでメモリ帯域を 50% を向上させるらしい。メモリコントローラの設計はやはり肝。クロック周波数の向上より効いている。IBM も x3755 M3 [ibm.com] で Socket G34 のサーバを出荷していたらしい(知らなかった…)。

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